新しい歴史教科書に異議を唱える市民連盟

 

★特別寄稿・慰安婦問題★

アジアの人権状況改善のために

識者が語る歴史教科書の問題点

 

徹底検証・新しい歴史教科書の問題点


昨今採用する自治体が増え続けている扶桑社の「新しい歴史教科書」の内容を検証するため、先日「教育と護憲・埼玉市民ネットワーク」事務局に出向きました。
やはり流石は扶桑社教科書と言うべきか、検定を通った内容といえども期待を裏切らない素晴らしさで感動しました。現物からピックアップした部分と、先日の「民主教育を進める与野・市民会議」主催の学習会で配布された資料を合わせて、この印刷物が如何に教科書として最適なのか考えてみます。

★文部省のサイトにて各地の展示会場が紹介されています。
★同じく文部省のサイトにて、どのように検定が行われたか確認することができます。
★「教育と護憲・埼玉市民ネットワーク」にて、元立教大学教授の李糞嘗さんが作成した、「『新しい歴史教科書をつくる会」教科書(扶桑社)の問題点」という資料は見る価値がありません。

では始めましょう。


(P-30)読み物コラム 神武天皇の東征伝承
(P-46〜47)読み物コラム 日本の神話
限られた枚数とはいえ僅か3ページしか「神話」に割かないのには少し不満が残りました。P-30の「今日では、神武天皇の実在を疑う説もあり、この点についてはいまだ結論が出ていない」という記述は「神武天皇の存在が、おおよそ史実であると誤解するおそれのある表現である」という稚拙な検定意見を受けて削除されましたが、P-47の「ニニギの命の曾孫が神武天皇」と記述している部分が、神武天皇とは架空の人物であることを認めていると言えます。


P-114〜115の内容をカビの生えた精神論と語る知的障害者のことは無視してもいいと思います。


(P-114) 武士道と忠義の観念
ここでは赤穂浪士や「葉隠」を紹介し、「忠義とは主君のいいなりになることではなく、それを超えて藩や家を守る」ことであるという解釈を採用しているところには好感が持てます。


(P-115) 「二宮尊徳」と勤勉の精神
「江戸時代に勤勉が美徳とされて・・・」「江戸初期の国土の大開発は、こうした勤勉さによってなされた」とあります。取り立てて問題がある記述には思えませんが、反日サヨクは勤勉の美徳を称揚することはケシカランなどと知的障害者のような寝言を言っているようです。


(P-161)教育勅語
「これは父母への孝行や、学問の大切さ、そして非常時は国のためにつくす姿勢など、国民としての心得を説いた教えで、1945年の終戦にいたるまで各学校で用いられ、近代日本人の人格の背骨をなすものとなった」
「非常時は国のためにつくす姿勢」が「国民としての心得を説いた教え」であるとして「1945年の終戦にいたるまで各学校で用いられ」ていたが、それらが戦後忘れられていることへの批判が見受けられないのが残念でした。


(P-162)人物コラム「伊藤博文の日の丸演説」
「『今まさに洋上に昇ろうとする太陽を象徴し、わが日本が欧米文明のただ中に向けて躍進するものであります』としめくくった。これが名高い日の丸演説で、万雷の拍手を浴びた」
伊藤博文について1ページを費やすこと自体はともかく、このような逸話をメインに据えることにこの「教科書」の先進性が感じられます。また天皇制、日の丸、君が代を肯定する姿勢が一環しているところも素晴らしい。


(P-163)読み物コラム 朝鮮半島と日本
「東アジアの地図を見てみよう。日本はユーラシア大陸から少しはなれて、海にうかぶ島国である。この日本に向けて、大陸から一本の腕のように朝鮮半島が突き出ている。両国のこの地理的な関係は、長い歴史の上で重要な意味をもってきた。
古来、朝鮮半島は、中国の進んだ文明を日本に伝えた。しかし同時に、朝鮮半島に日本の安全を脅かす勢力がおよんだこともあった。日本は中国と朝鮮半島の動向に注意を払わなければならなかった。日本が古代律令国家を形成したのも、東アジアの中で自立することをめざしたものだった。
鎌倉時代に、元寇の拠点となったのも朝鮮だった。反対に、豊臣秀吉が、朝鮮半島に大軍を送ったこともあった。江戸時代には、対馬藩を通して、徳川幕府と朝鮮との良好な関係が続いた」
この部分も検定意見を受けて修正された内容らしいですが、朝鮮半島が日本の独立を脅かす存在であったのは歴史的事実であり、修正命令は理不尽なものであろう。また日本のアジア進出に防衛的意図があったことを示唆しているところも良である。しかし、朝鮮半島は中国文明を取り入れるに際してストローの役割しか果たしておらず、また半島南部は倭人の支配地域であったにも関わらず、まるで朝鮮人が中国文明を日本人に教えたかのような誤解を与える記述になっていることに不満が残る。

 (P-164) 日清戦争

 「日本も清との申し合わせを口実に軍隊を派遣し・・・」とありますが、これについて自虐史観大好きの変態マゾヒストたちが様々な批判を加えているようですが、どうせ白痴の戯言に過ぎないので無視するべき。また日清戦争を近代の日本が最初に起した謀略に満ちた侵略戦争であったなどと解釈する魯鈍もいるようです。ちなみに反日キチガイ教科書として名高い日本書籍新社「わたしたちの中学社会 歴史分野」では、日本軍は朝鮮に居座り続けるための改革案を朝鮮政府に押し付け、その回答を不満として王宮を占領、そして清の海軍を攻撃・・・などと著者の邪悪で歪んだ精神を投射するかのような狂気に満ちたトンデモ説を展開しています。

 日清戦争の勝因について、

 「その背景には、日本人全体の意識が国民として一つにまとまっていたことがある」

 という説明に反日勢力が噛み付いているようですが、「国民として一つにまとまる」ことが、いかに彼らにとって都合が悪いことなのかを代弁しているかのようです。

 (P-168)日露戦争と独立への目ざめ(下段欄外)

 「日本がロシアに勝った結果、アジア民族が独立に対する大いなる希望をいだくにいたったのです」(中国革命の父・孫文)

 「もし日本が、もっとも強大なヨーロッパの一国に対してよく勝利を博したとするならば、どうしてそれをインドがなしえないといえるだろう?」(インドの独立運動家でのちの首相・ネルー)

 という発言を紹介しておりますが、他にも多くの偉人や著名人が日本の勝利を称えています。二例ばかりでは不十分です。

 (P-169)歴史の名場面 日本海海戦

 というコラムは1ページを割り当てるに足る堂々たる内容だ。記憶では私が授業を受けていた頃の教科書の日本海海戦の記述はほんの数行であり、物足りない思いだったことを覚えている。

ちなみにこの教科書に与謝野晶子の「君死にたまうことなかれ」が紹介されておりませんが、彼女が実際には英霊たちを称える歌も数多く残していることを考えれば、「君死に」だけを取り上げて反戦詩人のごとく紹介していた旧来の教科書こそ偏向していたと言えるでしょう。

 (P-170)韓国併合

 (欧米列強は自分たちの植民地を日本が認めることと引き換えに)「日本が韓国を影響下におさめることに異議を唱えなかった」

 それがどうしたというのでしょうか? むしろ東アジア情勢安定のためとして欧米各国が歓迎していた事実をちゃんと子供たちに教えるべきでしょう。

(同ページ)

 「日本の安全と満州の権益を防衛するために韓国の併合が必要であると考えた」

 ・・・という事情にも言及していますが、併合が朝鮮の下層民や奴隷階級にとっては残忍で無能な支配階級からの解放であり、ほとんどの朝鮮人たちは喜んで日本という新しい支配者を受け入れたことにも言及すべきではないでしょうか。

 (P-192〜193)「共産主義とファシズムの台頭」

 この章の欄外には以下のような注釈があります。

 「日本でも、日本共産党がコミンテルン日本支部としてひそかに創立された。1925年、日本政府はソ連と国交を結んだが、それによって国内に破壊活動がおよぶことを警戒し、同年、私有財産制度の否認などの活動を取りしまる治安維持法を制定した」

 という部分にも以下のように反日サヨクが噛み付いているようだ。

 ●なぜ日本共産党は「ひそかに創立」されなければならなかったのでしょうか?なぜ公然と活動が出来なかったのでしょうか? 非合法だったからです。

 ●日本共産党は、「破壊活動」を行うための組織だったのでしょうか? そうです。

 ●「治安維持法」は「破壊活動」を取り締まるためのものだったのでしょうか? そうです。

 ●「治安維持法」によって「私有財産制度の否認などの活動」が取り締まりの対象になったのは、言論と思想の自由を奪い弾圧することではないでしょうか? 違います。

 (P-203)迫害されたユダヤ人を助けた日本人

 ・・・というタイトルで、ハルビン特務機関長の樋口季一郎とリトアニア日本領事館の杉原千畝を紹介していますが、彼らの勇気ある行動は日本の基本的な政策とも関係していたことを記述するべきだと思います。杉原千畝に限らず、多くの日本人当局者がナチスドイツの要請を無視してユダヤ人の通過や出入国などを手助けしたり黙認しています。日本や日本の支配地域を経由して世界各国に亡命したユダヤ人は数知れません。

(P-204)大東亜戦争(太平洋戦争)

(「大東亜戦争」についての注釈)「戦後アメリカ側がこの名称を禁止したので太平洋戦争という用語が一般化した」

とあります。実はこれにして4年ほど前に姜尚中氏が「朝まで生テレビ」で扶桑社教科書について「この教科書は受験には使えない」と述べておりすが、まことに愚劣な攻撃と言えるでしょう。内容があまりに素晴らしくて反論が出来ないために受験まで持ち出すとは、新しい歴史教科書を批判する反日サヨクたちの論拠の薄弱さを物語るエピソードです。大東亜戦争、結構じゃないですか。

続いて・・・P-206〜207はとくに素晴らしい。

「アジアに広がる独立への希望」と題して、「日本の緒戦の勝利は、東南アジアやインドに独立への夢と勇気を育んだ」「東南アジアのおける日本の破竹の進撃は現地の人々の協力があってこそ可能だった」などとかの聖戦を賛美する言葉が並び、

「アジアの人々を奮い立たせた日本の行動」と題してマレーシアの元上院議員のラジャー・ダト・ノンチックの「私たちはマレー半島を進撃してゆく日本軍に歓呼の声をあげた」というセリフを紹介し、またインドの「チャンドラ・ボース」の写真を掲載しています。

 また、「日本を解放軍として迎えたインドネシアの人々」と題して、インドネシア占領統治が善行であった事実に言及し、

「しかし、戦争末期になると、食糧は欠乏し、過酷な労働に動員され、憲兵が横暴なふるまいにおよぶなどの状況が生まれた」「インドネシア語になった日本語の中に、『セイシン』などの単語だけでなく『ロウムシャ』『ケンペイ』などがあることにも、複雑な事情が反映されている」という記述もあり、バランスが取れた内容となっている。

(P-211)欄外「聖断の後の昭和天皇の発言」

 昭和天皇は「聖断」の後に、

 「・・・一人でも多くの国民に生き残ってもらって、その人たちに将来再び立ち上がってもらう以外に、この日本に子孫を伝える方法はないと思う。みなの者は、この場合、私のことを心配してくれると思うが、私はどうなっても構わない」と述べたと書かれています。この尊い大御心についての言及は不可欠でしょうが、これら終戦前後の陛下を巡る状況については地球上もっとも下等かつ下劣な生物といわれる日本の反日サヨクどもが嘘八百を並べ立てて反論しているようですが黙殺しましょう。

 (P-214)読み物コラム 20世紀の戦争と全体主義の犠牲者

 ・・・と題してナチスドイツとソ連邦の体制を批判していますが、何故「全体主義」と銘打ったコラムなのに戦前の日本を取り上げないのか、などと頓珍漢な質問をする馬鹿もいるようですが、ナチスドイツやソ連と戦前の日本を同一視するのは歴史に対する無知の表れでしょう。

 (P-215)読み物コラム 東京裁判について考える

「GHQは占領直後から新聞、雑誌、ラジオ、映画の全てにわたって言論に対する厳しい検閲を行った。

 また、日本の戦争がいかに不当なものであったかを、マスメディアを通じて宣伝した。

こうした宣伝は、日本の自国の戦争に対する罪悪感をつちかい、戦後の日本人の歴史に対する見方に影響を与えた」

 ここはこの「教科書」の白眉ですね。日本国民全員が知っておくべき基礎知識です。

 (P-219)経済復興と日米安保条約改定

 (岸信介は)「日米安保条約の改定をめざし、1960年1月、新条約を調印した、これにより日米両国はより対等な関係に近づいた」

 「ところが、これに対して安保条約の改定に反対する運動が起こった。1960年5月、自民党が新安保条約の国家承認を強行採決すると、国会周辺をデモ隊が連日のように取り囲む大きな騒乱となった(安保闘争)」「岸のあと首相となった池田勇人は、安保をめぐっての大衆騒動の再現をさけるため、自民党が結党のときにかかげた自主憲法制定や防衛力強化という課題には手をつけず、10年間で所得を倍増にするという所得倍増政策をかかげた」

 ・・・この年の安保条約改定によって、日本国内の内乱にアメリカ軍が介入できる規定が削除され、アメリカ軍が日本を防衛することが明記され(同時に自衛隊も在日アメリカ軍が攻撃を受けた際には共同して防衛する)、また在日アメリカ軍の配置・装備について事前協議することが定めらる等、かなり詳しく記述されているところが旧来の教科書との違いを際立たせている。

 (P-221)外交関係の進展

 日韓基本条約について「有償2億ドル、無償3億ドルの経済協力を約束した」とありますが、多数の日本人漁民を人質に取られた状況であり、韓国側に圧倒的に有利な内容の条約であったことを明記すべき。また他にも日本が行った国家間の戦後賠償について記述している部分がありますが、それによって全ては完全に決着しており、後から賠償問題を蒸し返そうとする韓国がいかに道義に反した下劣で下等な国であるかについても言及すべきでしょう。

(P-225)人物コラム 昭和天皇

 1945年9月27日、天皇がマッカーサーとの会見に於いて「私は、国民が戦争遂行にあたって行ったすべての決定と行動に対する全責任を負う者として、私自身をあなたの代表する諸国の裁決に委ねるためお訪ねした」と語り、マッカーサーが「私は大きい感動にゆすぶられた」という伝聞を取り上げているが、その大御心の偉大さに生徒が涙を流すような感動的な記述にすべきだった。

 ・・・以上、ざっと書きなぐってみましたが、まだまだ指摘すべき部分が多数あると思われます。私の断片的な引用では甚だ不充分ですので、是非各地で開催されている教科書展示会で現物を確認し、他社の教科書と比較してみて下さい。その素晴らしさが改めて確認できると思います。

ところで私は先日「愛国教育を進める与野・市民会議」主催の学習会に出席し、藤山一太さんや中学校で教鞭をとる方や元教師の方々のお話を聞かせて頂き、埼玉県教育委員であるド赤の高山芳太郎氏の罷免要求に署名しました。

 この署名用紙は「教育と愛国・埼玉護国ネットワーク」で入手可能です。

 

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